オステオパシー

オステオパシーとは、アメリカやヨーロッパ、オセアニア諸国などの先進国において広く普及しているホリスティックな自然医学です。
綿密な解剖学や生理学に基づいたマニピュレーションと呼ばれる手法により、筋骨格系のみならず内臓や神経、脳、リンパなど体のあらゆる組織の状態を本来あるべき自然な状態へと戻すことで様々な病状に対応します。その為、オステオパスは「メスを使わない外科医」とも呼ばれています。
オステオパシーは140年以上も前にアメリカで創始されて以来、欧米において臨床と研究が進められ、その成果からすでに欧米オセアニア諸国では医療国家資格となっています。
近年予防医学や自然医学が注目される中、世界中に広く普及しつつあり、多くの人々の健康管理に貢献しています。

HOP(葉山オステオパシープラクティス)では「欧米で行われている世界基準、最先端のオステオパシーマニピュレーションを日本でも」をコンセプトに、自然と共に健康的に生きるライフスタイルを提案してまいります。

筋骨格系テクニック

直接法、間接法、アーティキュレーションテクニック、HVLATテクニック、マッスルエナジーテクニック、ストレインカウンターストレイン、BLTテクニック、スティルテクニック、ファシリティティッドポジショナルリリーステクニック、筋膜リリーステクニックなど、その数は数百にものぼるといわれているテクニックの中から、患者様の症状やコンディションに合わせ最適なものを選んでいきます。
腰痛、背部痛、頸部痛、四十/五十肩、肘や手の痛み、膝の痛みや足部の問題などに有効です。

内臓マニピュレーション

私たちオステオパスは各内臓器に固有の自動運動や支持組織の緊張状態などを触知します。そして手技により内臓器の神経機能やリンパの流れを正常化し、また力学的負荷を軽減します。
機能性胃腸症や過敏性腸症候群、逆流性食道炎、肝臓の不調、便秘、下痢、腎下垂などに効果が期待できます。
病院の検査では異常が見つからないが、お腹が痛んだり張ったり、慢性の便秘や下痢でお悩みの方は一度ご相談ください。

リンパテクニック

体の各細胞が健康である為には、栄養の摂取とともに代謝により生じた老廃物を排泄する必要があります。リンパシステムはこの解毒に重要な役割を果たします。また、リンパシステムは体内の免疫にも関わる非常に重要なシステムです。
リンパテクニックは何らかの原因で鬱滞したリンパの流れを正常に回復させ、各細胞が“健康できれい”である為の解毒システムならびに免疫システムを正常化させます。
浮腫やむくみ、アレルギー、皺やセルライト、妊娠線、各感染症など様々な病状に対する補助効果があるとされています。

頭蓋オステオパシー

頭蓋骨は一つの骨ではなく、28個の骨によって構成されています。そしてその骨の接合部(縫合と呼ばれます)には若干の可動性があることが証明されています。その縫合部に外傷や体の他の部位からの影響が加わり歪みが生じると、硬膜や神経、血管、あるいは脳脊髄液の循環などにストレスを与様々な障害をもたらすと考えられていす。特に慢性頭痛や片頭痛、顎関節症、副鼻腔炎、中耳炎などに有効であるとされています。また顔面の歪みが気になる方や無理な小顔矯正などにより不調を覚えられておられる方などもご相談ください。

小児オステオパシー

出生の際、赤子の頭蓋は産道からの圧迫を受けます。それによる頭の歪みは通常成長に伴い是正されてきますが、その程度が相当であると神経機能などに影響を及ぼし様々な症状の原因となることが少なくありません。また、寝かせ方による頭蓋や仙骨へのストス、まだ未発達な免疫系による易感染性やアレルギーなど、小児特有の多くの問題があります。夜泣きや授乳障害、疝痛、中耳炎、易感染性、その他様々な症状に対応が可能です。
また、小児期の骨格の歪みはその時特別な症状がなくても、骨格が成長していくに従い後に様々な問題を生じさせる可能性があります。その為、特別な症状の自覚がなくてもある程度骨化が完成する7、8歳以前に一度オステオパシーによりチェックを受けられることが推奨されます。
まだ完全に骨化が完成していない小児の組織は柔軟で繊細である為、確かな知識と技術を持つ臨床家による施術を受けられることをお勧めいたします。

 脳のマニピュレーション

脳は1200~1500gほどの重さを持つ臓器ですが、様々な機能に関与する神経細胞の集まる核やその他特異構造体に分割することができます。そしてそれらが多様なネットワークを形成することにより、私たちの高度な生命活動を可能にしています。脳のマニピュレーションでは視床下部や下垂体、扁桃体、海馬、帯状皮質、島、脳幹の様々な神経核などといった脳の各部位に対して手技によりアプローチを行います。それによりニューロンの活動や脳間質液の代謝が正常化されるものと考えられます。
脳のマニピュレーションは比較的近年開発された手法で、いまだ科学的研究によりその効果を実証されたものではありませんが、臨床経験より、例えば慢性ストレスや自律神経失調症、鬱病、パニック障害、不眠症、交通事故やスポーツ外傷などによる脳震盪や外傷後の不調、トラウマ後PTSDなどに効果が期待できると考えられます。また、脳脊髄液の代謝が活性化されることにより、タウタンパク質などの代謝産物の除去が促進され、アルツハイマーなどに対する効果も将来期待されます。
薬物療法や心理療法などとは違った特殊な身体的アプローチをいたしますので、通常の治療が奏功せずお悩みの方はお試し下さい。

バイオダイナミックオステオパシー

人間の体はもともと一つの受精卵が細胞分裂を繰り返し、その後発達に伴い様々な器官へと構造化されて形成されます。バイオダイナミックオステオパシーでは、受胎から人間の体の各器官が形成されるダイナミックで神秘的とも言える発生学的プロセスの原理を診断ならびに治療に用います。